福島市から阿武隈高地の北部を東西に横切って
浜通りの浪江町に通じる国道114号線。この国道沿
い、川俣町との境界に近い浪江町の国有林で「白馬石」が採掘
されています。その名の通り白馬石山(標高821m)から採れる、福島県を代表する銘石です。

採石は昭和55年より始まり、採石業者の登録番号は第100号という切れの良い数字です。
玉石が多い日本では珍しく、ベンチカット方式により岩盤から切り出しています。最大で5立方メートル、長尺モノで20尺×3尺角くらいまで採石できます。資源の有効利用と環境への配慮からワイヤソー等も使用しています。
石質は荒目で青味が強く。一言で表現すれば質実剛健。色目の揃った石が比較的楽に安定して採れます。石質がとても硬いので切削には苦労しますが、その分、ツヤ持ちは非常に良く、仕上げ方ひとつで様々な表情を見せてくれます。中国産に似たような石種もありますが、今なお白馬石を指名してくれる石材店が少なくありません。外見は似ていても長年の実績と信頼、安心感では優っているからだと思われます。出荷先は県内ほか関東、北陸、遠方では九州へも、特に塩害に強いと評判で、北海道などにも出荷されています。主な用途は石塔が3〜4割で、残りは外柵や建築材として利用されることが多い石材です。